文部科学省及び日本学術振興会から平成23年度科研費(補助金分?基金分)の交付内定がありました。
科学研究費補助金は、我が国の学術を振興するため、人文?社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする「競争的資金」であり、ピア?レビューによる審査を経て、独創的?先駆的な研究に対する助成を行うものです。
この度、平成23年度科研費(補助金分?基金分)について、4月時点の配分状況を文部科学省が公表しました。平成23年度の予算総額は、科研費の一部基金化や一部研究種目の予算が拡充されたため、対前年度比31.7%増の2,633億円と大幅に拡充されています。なおこの中には、平成24年度以降の研究費として執行予定の分(約429億円)が含まれているので、実質的な平成23年度予算額は2,204億円となっています。
応募のあった約12万9千件の研究課題のうち、約6万4千件が採択され、総額約1,517億円(直接経費)の交付内定がありました。このうち、新規採択課題の交付内定は、約9万1千件の応募に対し、約2万6千件の採択で、総額約633億円(直接経費)でした。(新規採択件数=増、直接経費総額=増)
本学の内定状況をみると、新規内定件数は168件で全国29位(昨年は134件で全国24位)、継続分を含めた全内定件数は426件で全国26位(昨年は378件で全国27位)で、交付内定金額は、12億5,327万円となっています。採択率は、新規採択率が29.3%(全国29.1%)、新規+継続採択率が51.2%(全国50.6%)となっています。
また、国立大学法人86大学の中での本学の順位は、件数では21番目(昨年度23番目)、金額では19番目(昨年度19番目)に位置しており、健闘が目立っています。
今後とも、科学研究費制度を積極的に活用されますようよろしくお願いします。
※科学研究費補助金の研究種目のうち、「基盤研究(C)」、「若手研究(B)」、「挑戦的萌芽研究」の新規採択課題については、平成23年度から研究の進展に合わせた研究費の使用が可能となる、「学術研究助成基金助成金制度」により実施されることとなりました。