この公開講座は、地(知)の拠点整備事業(COC事業)として「地域の再生を担う実践的人材の育成」を目的に、学生から社会人まで地域の方すべてを対象にしています。
午前の部では、地元企業の見学会を実施し、学生、市民など38人が参加しました。参加者は、始めに、八水蒲鉾株式会社で会社の概要説明を受け、高速で流 れていく「かまぼこ?じゃこてん」などの製造行程を見学しました。続いて、オレンジベイフーズ株式会社では、会社概要や地域連携?社会貢献の説明を受けた 後、ハンバーグの試食を行いました。
午後の部では、「地域を知ろう、八幡浜市を知ろう?一次産業の活性化?」をテーマに、本学南予水産研究センターの竹ノ内徳人准教授が「漁業活性化に向け た新規着業対策の課題と展望?地域の活力を創造する?」と題して講演を行いました。竹ノ内准教授は、鹿児島県長島町の「ぶり奨学金プロジェクト」の事例を 挙げ、八幡浜水産振興基本計画に基づく人づくりと受け皿づくりによる八幡浜らしい新規事業の方向性について説明しました。
続いて、本学農学部附属食品健康科学研究センター長の菅原卓也教授が、「柑橘成分の健康機能性とそれを活用した商品開発」と題して講演を行いました。菅 原教授は、温州ミカン果皮とヨーグルトの同時摂取によって、花粉症症状が顕著に抑制されることがヒト介入試験によって明らかになり、産学連携による商品開 発に繋がったと話しました。
講演後は、質疑応答が行われ、参加者の関心の高さが伺えました。