「だんだん」はどこのことば?
「だんだん」と聞いたとき、みなさんはどこの方言だと思いましたか?
愛媛県の方言だと思う人はどれくらいいるのでしょうか。「だんだん」は愛媛県だけでなく、島根県や鳥取県、宮崎県や熊本県でも使われています。「だんだん」ということばは、古くは京都で使われており、それが地方へと広がって、現代に近づくにつれ使われる地方と使わない地方が出てきたのだそうです。他にも方言を調べてみると、共通語だと思っていたものがそうではなかったり、自分の地域だけだと思っていたらほかの地域でも使われていたり、興味深いことが分かります。気になったことばから、調べてみましょう!
だんだん
「だんだん」は共通語では「ありがとう」。分布図を見てもわかる通り、一番広い地域に分布している同じ意味の方言は「おおきに」ですね。近畿地方の方言のイメージが強いかもしれませんが、近畿だけでなく東北の一部から九州にまで広がっています。石川県や福井県には「きのどくな」という方言。沖縄県の方言「にへーでーびる」は、一度実際に聞いてみたいですね。細かく調べれば、もっと分かれているようですよ!
とりのこ用紙
小学校の自由研究などで使った大きな紙のこと。左の分布図を見てもわかる通り、様々な呼び方があります。なぜ、とりのこ用紙となったのでしょう?実は、上質な和紙のことである鳥の子紙に対抗して洋紙を付けたネーミング、つまり鳥の子紙の洋紙バージョンがとりのこ用紙(洋紙)となったということ。愛媛や香川、そして沖縄でも使われているようです。日本各地に他にも呼称があるので、本当に使うのか友達に聞いてみるのも楽しいかもしれませんね。
カットバン
これは結構有名な話なので、知っている人も多いのでは? 分布図を見てもわかる通り、四国四県では「カットバン」を使っているみたいですね。正式名称は「救急絆創膏」で、そのほかの呼称は商標名が浸透していったものみたいです。ちなみに「カットバン」は佐賀に本社のある会社の商標が定着したもの。日本各地でいろいろな呼び方があります。あなたの「カットバン」の呼び方で出身地が分かっちゃうかも!
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愛U vol.39 「ふるっちの伊予弁拡散希望」