平成24年7月19日(木)、農学部大講義室において、「理系実験を安全に行うために-化学物質の危険性と事故予防-」と題して特別講義を実施しました。
この講義は、農学部2年次専門科目「技術者の初歩」の特別講義として平成20年度から毎年実施しているもので、今年は大阪大学安全管理部山本仁教授の特別講義を、農学部以外の教職員?学生の皆さんにも受講してもらえるように同時中継を行うことになりました。テレビ会議システムを利用して、農学部の大講義室の映像を総合情報メディアセンターメディアホールに同時中継することで、城北キャンパスでも50人の教職員及び学生が受講し、農学部2回生の176人と併せて226人がこの講義を受講しました。
講師の山本先生は、「理系実験中に起こる事故には不可抗力といわれるものはほとんどなく、”不注意と知識不足”によるものがほとんどであり、安全に楽しく実験を実施するために、使用する化学物質の危険性の情報を入手することが事故予防になる。」と述べました。また、大学の実験室で実際に起こった事故例を写真で示しながら、理系実験の日常の危険性について説明がありました。受講生は、講義室教壇での一瞬の発火や爆発を見て身近な危険を身をもって体験し、日頃から化学物質の危険性を熟知して事故予防に努めなければならないことをあらためて認識する良い機会となりました。
学生からは「あらためて自分自身の安全を守ることの重要性と自分の失敗が隣人の被害の原因になることを実感した。」「知らないことも多く、今後の実験に参考になった。」といった感想があり、理解度の高い有意義な特別講義となりました。
今後も学生及び教職員の安全衛生の意識向上を図るために、積極的に安全衛生教育に取り組んでいきますのでご協力よろしくお願いします。