国土交通省が、水源地域や水文化の保全等に取り組む地域(以下、「水の里」という)の観光資源を活かした、地域の活性化につながる旅行企画を「“水のめぐみ”とふれあう水の里の旅コンテスト2012」として募集し、有識者による各賞の選定が行われました。本年度は、58件の応募があり、7件が入賞しました。その中に、農学部小田清隆准教授が主宰する「都会と田舎を結ぶ食育ネット」(地域創成センター登録団体)の企画、「水のみちをたどる旅?山をのぼり、川をくだり、水と人とたわむる子どもたち?」が「奨励賞」を受賞することに決まりました。
[国土交通省「”水のめぐみ”とふれあう水の里の旅コンテスト2012」受賞者発表ホームページ]
企画については、子どもたちが源流から海水との境界までを南予の肱川水系を舞台に様々な体験をしながらたどるものです。3泊4日で、川の源流をたどるために山に登り、放置竹林で間伐した竹で作った筏を作り川下りをしたり、カヌー体験等をする企画です。小田准教授は、これまで継続実施してきた田舎体験の実績をもとに「団体を構成する学生たちとともに、子どもたちが自分の肌で水に触れて体験できる内容を考えた」と説明し、「さっそく、この夏の体験からこの内容をできるだけ取り入れて実施し、地域活性化のきっかけとしたい」と述べていました。
なお、審査委員からは、「森、川、水等々、関係深いポイントが多く盛り込まれた作りであり評価できる」「地域資源が豊富に盛り込まれ、地域連携も上手に行われ、テーマ性も十分にある」「トータルでよい。修学旅行としてもよいと思う。」「ターゲットが明確で、楽しみながら学習できる企画である」とのコメントをいただいている。
今後、国土交通省では8月の水の週間に表彰を実施(予定)するとともに、受賞作品のポスターを作成したり、団体の旅行業界の協力によるプロモーションを展開し、水の里の地域活性化に貢献することを目指していくとのことです。
<農学部>