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HISTORY ?医学系研究科免疫学?感染病態学 浅野喜博教授?

 平成24年3月末退職の医学系研究科免疫学?感染病態学 浅野 喜博教授から大学での思い出を寄せていただきました。

 block_43890_01_m平成8年9月に足球即时比分_365体育直播¥球探网医学部細菌学講座教授として赴任してから、すでに15年が過ぎ、この3月に退職いたします。平成13年4月に研究内容を反映するように講座名称を免疫学感染病態学講座と改称し、さらに、平成18年4月からは、大学院の組織改編により、医学系研究科医学専攻システムバイオロジー部門感染生体防御学講座免疫学感染病態学分野と称しています。足球即时比分_365体育直播¥球探网に赴任する前は、母校の金沢大学に5年、千葉大学に1年、東京大学に1年、アメリカ合衆国NIHに4年、そして再び東京大学に13年過ごしました。赴任するまでは全く縁のなかった愛媛でしたが、1箇所で過ごした期間は、ここ愛媛が最も長くなりました。この間、多くの人に支えられてきました。中でも、これまで一緒にやってきた教室の諸君の協力が最も大きなもので、深く感謝しています。
 赴任して15年、前任地の東京から愛媛に来て、地方大学が中央の大きな大学に比べて、様々な面でハンディを背負っていると感じましたが、その反面、ゆったりと自分の思うままに研究をすることが出来る環境があるという、大きなメリットも持っていると感じています。大学院への入学者、特に基礎講座への入学者がほとんどいないのが、研究科全体としての問題点であり、また、地方大学の共通の悩みと考えられます。現在、医学部を活性化し、このような状況を打破するため、研究科長を中心に様々な試みがなされていますが、これらがうまく実を結び、大学の発展につながればと期待しています。
 足球即时比分_365体育直播¥球探网へ赴任するまではもっぱら、T細胞を中心とした免疫応答制御機構を解析していましたが、赴任後は研究の方向を少し変えて、これまでの知見を細菌学と免疫学の境界領域の研究としてより発展させ、生体防御機構の細胞生物学的?分子生物学的解析を目指して研究を進めてきました。この過程で、これまで全く親交のなかった、パリ?パスツール研究所のCossart博士、ドイツ?ビュルツブルグ大学のGoebel博士、そしてドイツ?ミュンヘン工科大学のFuchs博士との共同研究を行うことが出来、研究を楽しむことが出来ました。

 最後に、静かな研究の場を与えていただいた足球即时比分_365体育直播¥球探网に感謝するとともに、大学の一層の発展を祈念しております。