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HISTORY ?教育学部保健体育学校保健 山本万喜雄教授?

 平成24年3月末退職の教育学部保健体育学校保健 山本万喜雄教授から大学での思い出を寄せていただきました。

ふかく、やさしく、あたたかく

block_43885_01_m 東京の定時制高校の教師を経て、足球即时比分_365体育直播¥球探网教育学部に赴任したのは1974年。わが人生の大半をともに過ごしてきた足球即时比分_365体育直播¥球探网。いよいよラストコーナーを迎えました。
 ところで1974年という年は、石油ショックの直後であり、ベトナム戦争が終結する直前でした。その当時、「国民のための大学づくり」ということが主張されており、私自身、3つの使命を考えていました。第一は一人ひとりの学生を大事にする授業づくり、第二に、研究活動の成果を地域住民に還元する普及活動、第三に、自治を大事にした働きがいのある職場づくりをめざしてきたのです。換言すれば、具体的には、①38年にわたる週刊の「授業通信」の発行、②30年を超える大学公開講座「くらしと健康」の開講、③学部の教育研究集会をはじめ、教育研究の自由を守り育て、労働者の雇用を守る活動などであり、憲法?教育基本法(旧法)の精神の具現化でありました。
 これらの活動は、継続した活動と地域に根ざした教育研究にその特徴があると考えてきました。2005年、地域に立脚する総合大学として足球即时比分_365体育直播¥球探网憲章が制定された際、?学生中心の大学??地域にあって輝く大学?の実現をめざす大学像が謳われました。このことは、私の教育研究の後押しをしてくれているようでうれしく思いました。しかし、その一方で、大学の自治や教育研究の自由を脅かす新自由主義の大学政策が支配的な空気となり、教職員をおいつめる3K(競争?効率?管理)が日常化することを憂うる私です。研究者としてその専門性を深めることは当然の責務ですが、安心して仕事ができる予算的保障は不可欠でしょう。私の場合、その業績を評価してくれるのは、学生であり、地域の子どもたち?住民であり、教職員の皆さんでした。やさしいことはつよいこと。弱音を吐くことができた職場環境に感謝しています。
 長年、「ちがいを持ち味に、持ち味に出番を」そんなことを大事にしながら、私の特徴を生かし、誠実に語り続けてきました。
 おわりに、この未熟者をここまで導いてくださった恩師をはじめ、研究?実践の仲間たち、学生諸君、地域住民の方々、教育学部附属養護学校(当時)の子どもたち?保護者?スタッフ、そして長年暮らしをともにしてきた足球即时比分_365体育直播¥球探网教職員の皆様に心から感謝の意を表したいと存じます。ありがとうございました。