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平成24年度連合農学研究科学位記授与式を挙行しました【3月18日(月)】

 平成25年3月18日(月)、農学部大会議室で、足球即时比分_365体育直播¥球探网、香川大学及び高知大学の関係者の出席の下、平成24年度連合農学研究科学位記授与式を挙行しました。

 今回は、課程博士15人、論文博士3人の計18人に博士の学位が授与されました。学位授与に続いて、長尾香川大学長から、次のような式辞がありました。
「このたび学位を授与されました課程博士15名、論文博士3名の皆さん、おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。
 皆さん方が在学中、勉学と研究に打ち込み、このたびの学位取得までの並々ならぬご努力に心から敬意を表したいと思います。また、これまで熱心に指導にあたってこられた教員の方々、そしてご家族をはじめ関係者の皆様にも感謝の意を表したいと思います。
 ここ四国では、複雑な地勢を利用して、施設?露地の園芸?蔬菜(そさい)並びに花卉(かき)?柑橘などの果樹生産、内海?沿岸域の増養殖漁業、林業、畜産など多岐にわたる農林水畜産業を展開しています。この連合農学研究科は、愛媛、香川、高知の三大学が協力し、生物資源の生産と利用、さらには生物環境の保全に関して、高度の専門的能力と豊かな学識、広い視野をもった研究者を養成することを目的としています。外国から来られている方(8カ国10名)もおられますが、母国との文化や習慣の違いなどもあり、さぞやご苦労の多いことだったと思います。それを乗り越えて学位を取得することができたことに敬服いたします。
 さて、皆さんよくご存知のとおり、食料は、人間の生命の維持に欠くことできないものであり、また健康で充実した生活の基礎として重要なもので、将来にわたって安定的に確保、供給されることが求められています。
 一方で、最近の食料をめぐる世界情勢をみると、大きな課題が浮かび上がってきます。すなわち、①世界人口の増加によって食料に対する需要が量的?質的に大きく変化してきている、②とうもろこしや大豆などから工業的に製造されるバイオエタノールなどのバイオ燃料の需要が増大し、食料用需要との奪い合いが懸念される、③地球温暖化がさらに進むことによって、大規模な気候変動、砂漠化、栽培適地の変化などによって世界の農業生産に影響を及ぼす、といったことが挙げられます。
 こうしたグローバル化が進展する中で、将来的な食料の安定的な確保を、日本はもちろん各国の人々が真剣に考えることが必要となってきます。皆さん方には、今後、それぞれの分野で思う存分力を発揮してほしいと願っておりますが、同時に、この食料を巡る様々な世界的規模の課題の解決に向けても、果敢に取り組んでいただきたいと切に願っています。
 最後に、学位を取得された皆さん方が、この連合大学院さらには四国の地で経験したことを生かし、地球規模でグローバルな視点をもって活躍されることを期待して、私からの式辞といたします。」

 授与式終了後に記念撮影を行った後、留学生のパク?サンアさんの司会により、祝賀パーティーを開催しました。パーティーの半ばで、本日学位を授与された出席者全員から、それぞれ、指導教員や家族への謝辞、研究生活の思い出、そして今後の抱負などについてスピーチがありました。

<連合農学研究科>