教育学部音楽教育講座の安積京子講師が、ドイツでピアノコンサートに出演し、南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung:ドイツを代表する新聞のひとつで発行部数は44万部)から高く評価されました。
このコンサートは、ドイツ南部?バイエルン州?ミュンヘン郊外のゼーフェルド市にある有名な“ゼーフェルド城”で開催されました。
主催は、安積講師が2007年から所属しているドイツのプロの演奏家が所属する音楽事務所「ミュンヘンピアニストクラブ」です。同クラブは1997年に設立され、現在約30人のヨーロッパで活躍するピアニストが所属し、約300人の会員がおり、ミュンヘンを中心に有名なコンサートホールやお城などで、年に約30回のコンサートを企画しています。
今回のコンサートのテーマは、「クラシック音楽とジャズの出会い」。このコンサートで、安積講師はショパンの作品を4曲演奏し、南ドイツ新聞の短評論で非常に高く評価されました。
以下、8月12日(月)の南ドイツ新聞の抜粋(PDFファイル 645KB)
???ショパンの1834年から1846年までの作品がジャズの和声(ハーモニー)を知っていたはずがない、という点は誰も疑わない事だろう。しかしながら、安積京子が極めて洗練された繊細な形で聞かせてくれた音楽は、ショパンがスイング効果や半音の色彩豊かな和声への研ぎ澄まされたセンスを持っていた事を示した。安積は、《マズルカ》作品24の1と作品63の3の内容豊かに作り上げられ、しかも常に緊張感の満ちた形で制御されたルバートの演奏で、メランコリックな蛇行の流れと荘重な輝きの間に潜む、衝動的な力の即興的な性格を露にした。安積は、《バラード》作品47では魅力的な雰囲気の語りを掘り下げていき、その後、情熱的で力に満ちた《ポロネーズ》作品53では理解しやすい内容展開に従いながら安積の精密さと明晰さがもう一度、明白に研ぎ澄まされた舞踊として表現された。???
ラインハート?パルマー筆(翻訳:出射映子 ドイツ公認翻訳者)
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