お知らせ

重信キャンパスで広域災害を想定した大規模災害訓練を実施しました【10月27日(日)】

 平成25年10月27日(日)、医学部および附属病院は、震度6強の広域災害を想定した大規模災害訓練を実施しました。

 今回の訓練は、あらかじめ役割分担を決め、準備をして訓練に臨む従来の形式ではなく、震度6強の地震が発生した時点で、災害対策本部にスタッフが集結し、役割分担を行った後、災害に対処していくという実践さながらのものになりました。
 広域災害を想定した場面では、東温市消防署や愛媛医療センターと連携しました。負傷者が附属病院の能力を超えて運び込まれてくる中で、トリアージを行うことで、救命率を最大化する訓練が行われました。本番さながらの演技をする地域の参加者にトリアージタグをつけ、怪我の程度に分類したゾーンに運び、実際の患者に対する対応と同じ方法で処置していきました。地震のためエレベーターが動かないという設定で、担架を階段を使って手術室に運んだり、手術室は確保できたが麻酔科医が足りないなどの状況設定で、怪我の程度からどの患者を優先して手術するのかなど、災害時に直面するであろう場面に、責任者は対応していきました。

 
 また、原発で負傷し傷口を放射能汚染したという想定の患者が運び込まれ、エアテント内に設けた臨時処置室で厳重な汚染管理の下、手際よく処置していきました。一方、災害対策本部では、次々と入ってくる報告を集計分析し、被害状況の把握と対応に追われていました。
 この訓練を通して、たくさんの問題点が浮かび上がりましたが、訓練を重ねる中で克服していきたいと思います。

<医学部>