平成25年10月23日(水)、ソウル大学の李教授他4人の調査団が、医学部の地域医療学(寄附講座)、附属病院地域医療支援センターを訪問しました。
韓国でも我が国同様、医師の偏在など医療問題が深刻化しており、韓国政府はこの問題に取り組んでいます。今回の訪問は、その一環として、附属病院地域医療支援センターの活動を調査するためのものです。
調査団を迎え、医学部からは、大学院医学系研究科の満田憲昭副研究科長、医学部国際交流委員会の前山一隆委員長、高田清式地域医療支援センター長、大澤春彦研究科長補佐、池田政昭運営部次長が出席し、友好的な雰囲気の中で、挨拶が交わされました。
続いて、高田センター長が、日本の医療の現状と本学を卒業した医師の動向、在学中の地域枠学生に対するケア及び今後の方針について、プレゼンテーションを行いました。この中で、愛媛県の地域医療の再建は、地域枠学生が卒業後に医師として充実した活動ができるようなキャリア支援を行うことと、出産引退した女性医師が医療の現場に戻ってこられるような環境づくり(保育所の整備、勤務形態の柔軟化、復職支援等)にかかっていると強調しました。
その後、調査団は地域医療支援センターを見学し、充実したシミュレータなどの設備に興味をもった様子で、高田センター長にさまざまな質問をしていました。質問と回答にあたっては、プロテオサイエンスセンター(重信ステーション)の李智媛助教の通訳により、円滑な応対ができました。
同様の取組が各都道府県でなされている中、附属病院地域医療支援センターが、地域医療再建の分野における先進性を認められて調査先に推薦されたことは、非常に光栄なことでした。
<医学部>