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教育学部の学生グループが道後聖母幼稚園で藍の栽培と栽培した藍の葉を使った叩き染めを行いました【10月9日(水)】

 平成25年10月9日(水)、教育学部の学生グループが道後聖母幼稚園で藍の栽培と栽培した藍の葉を使った叩き染めを行いました。

 本事業は、本学が支援する教育改革促進事業(足球即时比分_365体育直播¥球探网GP)で、今年度採択されたものです。プロジェクト名は「伝統の継承プログラムを通したグローカルマインドの育成」で、忘れられようとしている地域の伝統を復権する作業を通して、自らの来歴を知り、伝統に立脚した人格を育成して、世界に通じるグローカルマインドをもつ人材を育成することを目的としています。
 愛媛県の伝統の織物に「伊予絣」があります。伊予絣は、藍染めを用いた織物で、明治36年には絣の全国生産量1位になり、愛媛県は伊予絣を通じて全国に知られていました。しかし、現在愛媛県を含む四国で藍染めは衰退しており、藍染めを知らない子どもたちが増えています。
 そこで、本プロジェクトでは、伝統の継承プログラムを通じて、地域の一員として自覚と誇りをもって行動し、目的達成のために多様な人と協働する、グローカルマインドをもった次世代を担うリーダーとなる人材を育成することを計画しました。

 総合人間形成課程生活環境コース3年の宮さゆりさんを中心としたグループが、私立道後聖母幼稚園と協働しながら、5月から園庭で種から藍を栽培しました。園児たちは、育っていく藍を継続的に観察し、葉の生長や藍の花の美しさを学びました。
 そして、藍の染料としての性質を知るために、栽培した藍の葉を使って、年長組約60人を対象に叩き染めを行いました。園児達は、藍の葉を切り取ってウサギの顔を作ったり、葉で花火を作ったり、葉の並べ方にも工夫しながら思い思いの模様を描きました。葉をハンカチの上に並べた後は、一生懸命木槌で叩いて、ハンカチに模様を写し取りました。完成した作品に園児達も大喜びでした。

 

 本事業を通じて、学生達は地域の一員として自覚と誇りを得るとともに、また目的達成のために、園の先生方や他大学の学生とも協働しながら、藍の栽培と叩き染めを行いました。
 また、幼稚園では海外の方と触れ合い、グローバル化やグローカルマインドについて大きな知見を得ることができました。

 本事業では、11月22日(金)に再び道後聖母幼稚園で、藍染めした布の「抜き染め」を行う予定です。

<教育学部>