グローバルヘルス技術振興基金 (GHIT Fund:ジーヒット?ファンド) は、日本国政府(外務省?厚生労働省)、日本の製薬会社5社(アステラス製薬株式会社?エーザイ株式会社?塩野義製薬株式会社?第一三共株式会社?武田薬品工業株式会社)、国連開発計画(UNDP)およびビル&メリンダ?ゲイツ財団によって、2013年4月に共同設立された官民パートナーシップで、開発途上国に蔓延する感染症制圧に必要な医薬品、ワクチン、診断薬の研究開発および製品化を促進することにより、グローバルヘルスへ貢献することを目的としています。
その第一回目の助成金が、本学プロテオサイエンスセンターが参加する国際共同研究グループを含む、6件の国際共同研究開発に対して交付されることが、平成25年11月8日(金)に発表されました。
米国PATHマラリアワクチンイニシアティブ、本学プロテオサイエンスセンター、本学発のバイオベンチャー企業である、株式会社セルフリーサイエンスからなる国際共同研究グループの「マラリアワクチン開発を加速する候補抗原の新規検証法」に関する研究への助成金額は、US$600,000(約5,914万円)、研究期間は平成25年11月から平成27年10月の2年間を予定しています。
この研究は、本学の遠藤弥重太特別栄誉教授が開発したコムギ無細胞タンパク質合成技術を用いて、マラリアの感染阻止ワクチンの候補と考えられているタンパク質を大量に合成し、抗体を作ってワクチン効果をテストすることにより、今後の大規模な臨床研究への優先順位を科学的根拠に基づいて決定するものです。従来のマラリアワクチン開発法に比べて、迅速に新規ワクチン候補を見つけることができるため、新規ワクチンの開発を加速することが期待されています。
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)のプレスルーム
<プロテオサイエンスセンター>