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大学院理工学研究科の猪奥倫左助教が日本数学会賞建部賢弘奨励賞を受賞しました【9月26日(金)】

 平成26年9月26日(金)、大学院理工学研究科の猪奥倫左助教が、2014年度日本数学会賞建部賢弘奨励賞を受賞しました。

 日本数学会賞建部賢弘奨励賞は、極めて若くして優れた業績を挙げる等、数学研究の活性化に寄与した数学者に対し、その研究を奨励する目的で授与されるものです。全国から推薦された30歳以下の数学者の中から、本年度は5人が受賞対象者に選ばれました。
 猪奥助教の受賞業績題目は「対数型特異性にかかわる偏微分方程式の調和解析的研究」です。偏微分方程式は、様々な自然現象を記述するための手段の一つとして重要な役割を果たしており、特に各種の臨界現象を記述する際には、対数型の特異性を制御する必要がたびたび生じます。この特異性は、臨界現象を解析するための函数不等式が満たす良い構造(尺度不変性)を壊すことが知られていました。猪奥助教はこの点に着目し、平均振動や非線形尺度不変性を導入する事によって、函数不等式が持つ不変性を回復させることに成功しました。
 この研究成果は、各種の臨界現象理解に役立つと期待されています。

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<理学部>