平成28年9月28日(水)、総合情報メディアセンターメディアホールで、安全衛生講演会を開催しました。
この講演会は、10月1日(土)~7日(金)の全国労働衛生週間に先立ち、学生及び教職員の安全衛生に対する意識向上を目的に、安全衛生全学委員会、工学部安全衛生学生委員研修会と共同開催したもので、学生、教職員あわせて48人が参加しました。
始めに、全学総括安全衛生管理者の宇野英満理事?副学長から、「新しい知識を吸収しつつ、教育研究活動を推進していかなければならない。今日の講演を聴いてより一層安全管理の意識を高めて欲しい。」と、開会の挨拶がありました。
続いて、愛媛労働局健康安全課の荒瀬雅夫課長が、行政の立場から、「技術者になるための労働安全衛生」と題して、講演を行いました。労働災害発生状況と特徴に関して、全国的に労災の発生件数は増加傾向にあり、また、愛媛県内の特徴として、死亡者数が昨年度より6人増加し、業種別では建設業が最も多い傾向にあると説明がありました。労働災害は本来起こってはならず、いずれの事故も防ぐことができるものであったこと、また、事故を防ぐには安全提案制度、安全当番制度の取り入れや、5S活動をしっかり行うこと、リスクアセスメントを実施して労働者を健康障害から守ることが重要であると、述べました。
次に、岡山大学安全衛生推進機構副機構長の宮崎隆文教授が、大学教員の立場から、「大学における安全衛生推進」と題して、講演を行いました。まず、大学は危険な物質を取り扱うことがあるが、安全な環境であることが当たり前であり、研究における実験の重要性を維持しながら、安全管理と法令遵守のバランスをとることが課題であると述べ、過去に起こった事故事例及び熊本での被災状況等に関する具体的な説明がありました。それらに対して、リスクアセスメントを実施し、各作業場のリスクを最小限に抑えることが大切であると、締めくくりました。
最後に、司会進行を務めた工学部の田中寿郎教授から2人の講師に向けてお礼の挨拶があり、感謝の気持ちを込めて参加者から拍手を送りました。
安全環境課では、安全衛生教育の一環として、学生及び教職員を対象とする講演会を今後も開催し、本学構成員の安全衛生管理に対する意識向上を図っていきます。
<安全環境課>