農学部編
学部紹介
未来を切り開く農学の学び
足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部は、地域と世界の素晴らしい未来を築くために「自然と共生する持続可能な社会を構築する」ことを大きな目標として掲げています。そして「食料?生命?環境」をキーワードとした3学科体制で、先端的な教育研究と社会貢献活動を活発に進めています。このWebオープンキャンパスは、それらの活動とともに、足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部の特徴や、農学の楽しさ、面白さなどを伝えられるように構成されています。是非、沢山の動画をご覧いただき、農学への興味、関心を高めたり、足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部への理解を深めるきっかけとしていただければ有難い限りです。
農学部長?大学院農学研究科長
治多 伸介
地域と世界をリードする人を育てる足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部
足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部は、1900年に設立された愛媛県農業学校から始まる120年以上の長い歴史を持つ農学部です。そして、1967年には、さらに高度な教育研究を行うための大学院農学研究科が設置され、地域と世界の農林水産業および農学の発展に貢献する沢山の有能な人材を育成、輩出してきました。また、足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部?大学院農学研究科は、中国四国地域で有数の規模の農学部?大学院農学研究科であるため、幅広い農学分野の、ほぼ全ての内容をカバーした高度な教育研究を行っています。それゆえ、近年話題とされることが多い「SDGs、DX、カーボンニュートラル、レジリエンス、スマート農業、ゲノム編集」といった現代の多様なキーワードに対しても、的確に対応した先端的かつ実用的な多彩な教育研究を展開しています。
地域と世界をリードする活躍を目指して、足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部で、私たちと一緒に農学を学び、研究を進めていきませんか。
農学部長?大学院農学研究科長
治多 伸介
制作:愛媛CATV
(愛媛CATVコンテンツ「ココロエTV (足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部?大学院農学研究科)」)
近年は異常気象により農作物の被害が多発するとともに、日本などの先進国では生産者の減少と高齢化が深刻な問題となっています。食料生産学科では、これらの問題を克服し、安定した食料生産システムを構築するため、農作物の栽培や家畜の飼育などの生産面、それらをサポートする自動機械や植物工場などの機器設備面、生産物の販売や流通などの経営面という、3つの側面からのアプローチにより教育研究を行っています。
世界の人口は2025年には79億人、2050年には93億人となることが推測されています。人口急増による食糧不足はもとより、環境汚染?温暖化?エネルギー問題がさらに進むと予測されています。世界の人々の未来をより良いものにするために、これからの新しい農業ではカーボンニュートラルの実現を目指し、地域だけでなく地球全体の環境を考えた持続可能なシステムを作り上げていくことが大切です。農業生産学コースでは、実際の農作業の体験を通して農業と周囲の環境を理解し、さらに分子生物学など最新のテクノロジーを活用して持続可能な農業生産技術の確立を目指した教育研究を行なっています。
より詳しい動画をアップしていますので農業生産学コースHPもご覧ください。
各種センサを用いて栽培環境情報、及び植物の生体情報に関するビックデータを収集?分析し、その結果に基づいて栽培環境を制御することをSpeaking Plant Approach(SPA)といいます。これを実現し安全で安心して食べられる食料の安定供給を確立するため、先端技術を駆使した植物工場?施設栽培における環境制御のための装置や理論、生体情報計測に基づいた植物生育診断システム、情報収集を含めた各種作業のロボット化に関する教育研究を行うとともに、これらの技術や知識を習熟し、食料生産に関する諸問題に対応できる人材を育成します。
農業や水産業が産業として成り立つためには、十分な利益を上げることができる農業経営や水産経営の存在が必要不可欠です。そして、安全?安心な食料を安定的に消費者に届けるためには、流通のあり方についても考える必要があります。食料生産経営学コースでは、農水産業や食料を取り巻く社会的な問題について、経済学、経営学、社会学、政策学等をベースとした教育研究を行っています。また、座学だけでなく、ヒアリングや参与観察等のフィールドワークも重視しています。
知能的食料生産科学特別コースは、圃場、園芸施設、植物工場など様々な食料生産現場で、農家の持つ知識?技術やさらに最新のセンサー技術によって得られた環境や植物の生育等のデータを、クラウドなどのネットワークを駆使し収集したビックデータを活用し、人工知能などの先端の情報処理技術を駆使して、農業におけるデータサイエンティストを育成します。これら知識や技術を用いて農業生産に関する一連のプロセスをスマート化します。食糧生産における基礎から最新の応用分野(知能化?自動化?ロボット化と遺伝子レベルの解析や応用など)に必要な知識や技術を身につける意欲を持った学生を広く求めています。
農学部の3つのキーワードのうち、生命機能学科に当てはまるのは生命です。生命現象のしくみの解明と生物資源の利用に関する教育研究を、化学?生物の基礎から応用まで駆使しながら行なっています。皆さんが身に着けたことは、社会に出た際に化学?医薬品?食品といった重要な産業分野で役立ちます。
受験生向けに最新情報を随時更新しています
生命機能学科受験生ホームページもご覧ください。
https://www.agr.ehime-u.ac.jp/student/vital-function/
愛媛Food Camp
「学ぶ」と「働く」をつなぎ 地域の活性化を目指す
実践学習型のインターンシッププログラム
https://youtu.be/TUaKR3Z2pas
化学や生物学を基盤として生命現象を探求する学問分野である生命化学は、生物のもつ多種多様な機能を化学的に明らかにしてきました。生命機能の解明とその有効利用は、農学、医学、工学等の応用分野で精力的に進められ、カーボンニュートラルの推進やSDGsの目標達成など将来の人類社会に大きく貢献することが期待されています。本コースでは、有機化合物、核酸やタンパク質などの生体高分子、さらには細胞についての基礎研究から、遺伝子組換え、細胞培養等の応用研究に至る幅広い学問分野を教育?研究の対象として一貫した教育を行うことにより、多くの産業分野で活躍できる人材を育成します。
高齢化と国民の健康意識の高まりに伴って、健康維持の基本である「食」の役割はますます重要になっています。この様な社会的背景のもと、健康機能栄養科学特別コースでは、学部から修士までの6年間の一貫した教育プログラムにより、食と健康のエキスパートを養成することを目的としています。動物細胞培養技術や動物実験による食品の保健機能解明研究(食品機能学教育分野)や新たな食品機能性の創出を目指した生化学的?分子生物学的手法による微生物機能解明研究(食品微生物機能学教育分野)、栄養調査や医学統計の手法による地域住民や疾病者を対象とした栄養疫学研究(地域健康栄養学教育分野)などの基礎領域から、機能性食品の開発などの応用領域に至る実践的な教育および研究を通して、食品科学に関する高度な専門知識と確かな技術を習得し、即戦力として社会で活躍できる人材を育成します。
農学の大きな使命の一つは、自然と共生する持続可能な社会の構築です。そして、 その実現のためには、人間と生物を取り巻く様々な環境、例えば、森林、農地、河川、湖沼、溜池、海洋といった、山から海に至る広範囲の環境を、創造?修 復?保全?管理?利用するための高度な科学知識や技術を修得することが必要です。
そこで、本学科では、山から海に至る広範囲の現場で実際 に生じている環境問題と、それらへの対応の実状を理解し、地域規模から世界規模の範囲で活躍できる人材を育成します。具体的には、土?水?生態系などに対 する環境の計測?分析?解析に関する先端的手法や環境改善手法と、その基盤となる、化学、生物学、物理学などの分野の 基礎的?工学的知識を教授し、人類と生物が安全で快適に共存できる環境を提供できる人材を育成します。
森林は多くの動植物の住処であると同時に、地球の気候の安定化に寄与しています。私たちは有史以前から森林を様々な形で利用してきましたが、現在では人と森林との直接的な関わりを意識することが少なくなっています。森林資源学コースでは座学だけでなく、フィールド実習や国内外で展開されている学術研究などの実践的?体験的な活動を通じて、森林に関する課題解決に必要な知識や技術を学ぶことができます。そして、多角的?持続的な森林資源利用、地球温暖化、生物多様性保全といったグローバルな課題から、地域の林業や土砂災害防止といったローカルな課題まで解決できる人材を育成します。
森林資源学コースHPもご覧ください。
http://forest-resources.agr.ehime-u.ac.jp/
農村は、水資源や土地資源といった生産基盤を有し、安全かつ安心な食料生産と生活の場を提供する役割を担っています。本コースは、そのような農村の生産環境と生活環境を災害対策も含め、適切に整備、管理、保全する科学技術を学び、グローバルな生物生態環境を持続的かつ快適な状態にするための課題解決能力を身につけた人材を育成します。
本コースには、農業土木プログラム(JABEE認定)と環境工学プログラムがあります。農業土木プログラムを修了すれば修得技術者となり、世界に通用する技術士補の資格を取得できます。
地域環境工学コースHPもご覧ください。
https://www.agr.ehime-u.ac.jp/academics/biological-environment/rural-engineering/
近年の急速な社会の工業化や資源需要の増大は、地球規模での自然環境の悪化や生態系の破壊をまねいています。私たち人類も含め、地球上の全ての生命と生態系の存続は、今後私たちが環境と調和した持続可能な社会を構築できるかどうかにかかっています。このような時代背景のなかで、本コースでは(1)自然環境を科学的に観察、理解する方法、(2)環境の悪化が生態系におよぼす影響を監視、解析する方法、(3)将来の自然環境の悪化を防止、改善する方法を学びます。そして、自然環境と生物資源の保全に貢献できる人材を育成します。
環境保全学コースの詳細な情報や教員一覧はこちらよりご覧ください。
http://bioenv.agr.ehime-u.ac.jp/environmental-protection/
農村地域の水環境問題は、その重要性にもかかわらず、対策が極めて遅れています。本特別コースでは、日本はもとより世界(特に、発展途上国)において、生活排水、工業排水、農業排水などで汚染が進行している「農村の農業用水、生活用水、河川水、地下水などの水環境」の再生と、下水再生水や下水汚泥などの再生資源の農業利用に関して、世界で活躍できる高度な知識と技術を有する人材を、修士課程までの6年一貫教育で育成します。農村地域の水環境を専門にした総合的カリキュラムは、本特別コースのものが、日本では唯一です。
水環境再生科学特別コースHPもご覧ください。
https://www.agr.ehime-u.ac.jp/academics/biological-environment/wrs6/
施設紹介
植物工場
本センターは、2009年に経済産業省および農林水産省の支援により設立されました。農学部がある松山市樽味に「知的植物工場基盤技術研究部門」を、宇和島市津島町の南レク内に「植物工場実証?展示?研修部門」を設置し、ICT、ロボット、AIなどの最先端技術を活用した超スマート農業の確立を目指すとともに、これらの技術を習熟した人材の育成を行っています。また、関連企業との共同研究を通して、新技術の農業への実装を目指すとともに、地域社会の活性化に貢献しています。
環境産業研究施設(三浦記念館)
環境産業研究施設は、21世紀の地球環境問題や循環型社会の形成における諸課題に対応するため、産学共同の研究施設として三浦工業株式会社の寄贈により平成14年に設置されました。この施設には、ダイオキシン類など超微量有害物質を測定するためのガスクロマトグラフ高分解能質量分析計等の先端分析機器や環境浄化?資源循環システムの開発に向けた各種実験装置があり、地域の産学共同研究から国際的な先端研究にまで様々に活用されています。
附属演習林
足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部附属演習林は石手川の源流域に位置し、標高515mから1,216mまでの変化に富んだ面積383haの実験林と、研究?教育の拠点となる米野々森林研究センターで構成されています。
センターには、学生が共同で課題に取り組むことができるように講義室?実験室?工作棟?宿泊設備が整備されています。
ここでは、自然豊かなフィールドを活かした調査?研究や、実体験を伴った森林管理の技術を学ぶことができます。
附属農場
足球即时比分_365体育直播¥球探网附属農場は、瀬戸内海に面した高縄山系の緩やかな傾斜地に位置しており、研究?管理棟を始め、温室、収納作業室、加工室、畜舎などの建物?施設と水田、畑、果樹園、草地が配置されております。ここでは、作物の栽培管理や調理実習などを体験することによって、その作物を育む自然のあり方、農のあり方、食のあり方などさまざまなことに思いを深めることの出来る学生の実習教育を行うとともに、農学の諸理論を活用して生産現場で活かすことの出来る技術開発に取り組んでいます。持続可能な農業の技術研究の成果として、「エコえひめ」認証を受けた水稲やイヨカンの有機栽培農産物も生産しています。
授業紹介
授業紹介 I Reportで紹介しています。
※掲載内容は取材当時のものです。
研究紹介
最先端研究紹介 infinityで紹介しています。
※掲載内容は執筆当時のものです。
進路?就職
主な就職先はガイドブックをご覧ください。
質問コーナー
21世紀の世界が抱える課題を「食料」、「生命」、「環境」の視点から解決するため、食料生産学科、生命機能学科、生物環境学科の3学科を設け、地域と世界を見据えた独自のカリキュラムによる教育研究を行っています。また、農学部の樽味キャンパスはもとより、附属農場や演習林も松山市内にあり、コンパクトにまとまった教育研究環境となっています。
化学の基本である有機化学?分析化学から、分子生物学?微生物学?生理学といった多様な講義で基礎を固め、食品栄養学、酵素化学、機器分析学などの講義で専門知識を身につけます。さらに実験実習では器具の使い方から化合物合成、酵素活性/代謝産物測定、遺伝子組換え等を修得します。3年後学期(特別コースは前学期)から研究室に配属され、学んだ知識と技術を駆使して卒業研究を進め、ゼミでの発表?討論によりプレゼンテーションやコミュニケーションの能力を養います。
知能的食料生産科学特別コースでは、スマート化による攻めの農業を目指して、ICTや最先端のセンサー技術を利用し、食料生産の情報化?知能化の推進、スマートアグリの実現を目指した教育研究を実施しています。健康機能栄養科学特別コースでは、食による健康長寿社会の実現を目指して、食品成分の栄養学的?機能学的解析などの基礎領域から、機能性食品の開発などの産業に直結した応用領域に至る教育研究を実施しています。水環境再生科学特別コースでは、農村地域の水環境問題の解決を目指して 、日本はもとより、発展途上国で汚染が深刻化している、生活排水、工業排水、農業排水等による農村の水環境(農業用水、生活用水、河川水、地下水等)の再生に関する教育研究を実施しています。さらに詳しい内容は、HPに掲載していますので、是非、御覧ください。
生物環境学科は、山から海までの環境問題を総合的かつ包括的に学ぶことができる学科です。森林資源学コース、地域環境工学コース、環境保全学コースにおいては、環境に関する先端的な計測?分析?解析や改善手法の習得ができる実験?実習、人類と自然を共存させる環境に関する講義や実験や実習などの各科目を開講しています。生物環境学科は実験?実習で体験しながら学びます。
コースによって、実験?実習の内容は異なります。農業生産学コースは農場実習の比重が高く、植物工場システム学コースは植物工場をベースとした実験?実習が多くなっています。また、食料生産経営学コースは、農村や漁村への現地調査が多いのが特徴です。さらに、学科全体の実習として1年次に、農学実習ⅠA(農場実習)、農学実習ⅠB(見学実習)を開講しています。
卒業生の就職先は公務員、教員、民間企業、農業団体等、多岐にわたっていますが、他学部と比べた場合、公務員(主に農業職?林業職?農業土木職)、食品?環境関連の企業、農業団体(主に農協)が多いのが特徴と言えます。最近は100%に近い就職決定率を実現しています。