平成26年4月21日(月)に、松山全日空ホテルで、東南海?南海地震研究寄附講座最終報告会を開催し、120人の参加がありました。
防災情報研究センターは、一般社団法人四国クリエイト協会から、平成22年10月1日?平成26年3月31日の間、標記の寄附講座を受け入れ、東南海?南海地震研究に取り組んできました。今回の研究成果報告会は、四国クリエイト協会が取り組んできた四国災害アーカイブスの本格運用を記念した講演会との共同開催の形で行いました。
報告会では、一般社団法人四国クリエイト協会の福田昌史理事長と柳澤康信学長の挨拶に続いて、四国災害アーカイブス事業検討委員会の村上仁士委員長から、四国災害アーカイブス事業概要の説明がありました。四国災害アーカイブスは、部分運用を経て平成26年4月7日から9種類の災害情報約2万8千件をインターネットで公開しています。そして、部分運用を開始した平成24年7月から平成26年3月までのアクセス件数は、4万5千件を超えています。その後、愛媛県県民環境部防災局危機管理監の薬師寺隆彦氏から、愛媛県の防災?減災への取組みについて講演がありました。
寄附講座の研究成果については、防災情報研究センターの教員が、避難問題研究、自主防災研究、自治体業務継続研究、防災教育研究、防災GIS研究の5つの研究課題に関して、分かりやすく報告しました。また、公共事業執行システム改革の道筋と法案提出に漕ぎつけるまでの取組みも報告しました。
南海トラフ巨大地震は、四国地域が一体となって取り組まなければならない最大の課題の一つです。今回の報告会の開催は、地域防災力の向上を目指すために、過去の災害の歴史を学び、自分の住む地域の弱点を再確認する必要があることを認識する良い機会となったことと思います。
<防災情報研究センター>