平成28年7月30日(土)、愛媛県教育委員会が主催する理科体験授業「えひめ科学特別授業」で、教育学部理科教育講座が実施している「理科観察実験体験プログラム」に参加している学生が授業を行いました。このプログラムは、小学校教員を目指す学生が、先生役と児童役に分かれて教え合うことで、学生の指導力向上を目指しています。今回は、教育学部4回生の新田紗瑛さんが中心となり、濱口愛美花さん(教育学部4回生)、富田享さん(教育学部3回生)、中川瑠奈さん(生活環境コース2回生)、丸山夏穂さん(生活環境コース2回生)、山本真琴さん(生活環境コース2回生)、安平奈央さん(生活環境コース2回生)が参加しました。
授業では、愛媛県内の4?5?6年生37人を対象に、「光の秘密の解明するDVD分光器の作成と光の観察」を行いました。まず、工作用紙を切りぬいた箱を作り、DVDを貼り付け、光を分ける装置を製作しました。使い慣れないカッターに苦戦しながら、子どもたちは自分だけの装置を製作していきました。この装置は、隙間から光が入ると分光される光がうまく見えないため、大学生や保護者に手伝ってもらいながら隙間をしっかりと止めました。
そして、製作したDVD分光器をつかって太陽?蛍光灯の分光を行いました。太陽は、七色の光が帯になって見えるのに蛍光灯はいくつかの光が筋になって見えます。同じ白色光でも違って見えるのはなぜなのかについて、子どもたちは考えました。
また、白熱灯と白色LED光についても観察しました。白熱灯と白色LED光も太陽と同じように七色の光が帯になって見えます。では、太陽と白熱灯と白色LED光は同じ原理で光っているのでしょうか。それとも違うのでしょうか。さらに色を変えることのできるLED光で、赤?黄色?紫色の観察をしました。赤は、ほぼ一つの色に見えますが、黄色は青と緑、紫色は赤と青の二つの光が同時に見えます。これは、LEDの発光素子が、赤?青?緑の三色で、さまざまな色を三つの光の強弱で表しているからなのです。児童たちは、一生懸命工作と実験に取り組み、光の謎について考えを深めました。
今後、「えひめ科学特別授業」は、小学生対象1回、中学生対象2回で行われる予定です。
本プログラムは愛媛新聞7月31日朝刊「光の秘密わかった!」で報道されました。