平成27年1月16日(金)、医学部附属病院地域医療支援センターで、愛媛県がん診療連携協議会がん登録専門部会を開催しました。午前の部では、取組みから3年目を迎える「がん登録からみる愛媛県のがん診療」の作成について、より一層の充実を図るためにはどうすべきか?とのテーマで、解析研修会を開催しました。参加者は、がん登録のデータを分かりやすく伝えるための工夫?改善案を出し合いました。今後は、今回の研修で議論した内容を踏まえ、よりパワーアップした内容の報告書を年度内に発行することを目指し、引き続きブラッシュアップを続けることが確認されました。
午後の部では、愛媛県内でがん登録を実施している病院のがん登録実務者を対象として、肺がんをテーマに実務者研修会が開催され、41人が参加しました。研修会では、本院の薬師神芳洋腫瘍センター長から開催あいさつがあり、続いて、肺がん診療の最前線で診療を担う本院の佐野由文呼吸器センター長から、肺がんの基礎から臨床までを詳しく解説する講義が行われました。佐野センター長は、直接目にすることが無くイメージすることが難しい肺という臓器を、イラストや写真のほか、ジェスチャーによって分かりやすく説明しました。講義は軽快なテンポで進められ、参加者の肺がんへの理解度も上がりました。
次に、肺に関するがん登録のルールを理解するため、本院のがん登録実務指導者である末光純子氏から、病期分類に関する講演が行われました。これまでの講演を踏まえながら、実際のがん登録演習を行うことで、各手続きに対する理解も深まり、参加者は、所属機関において肺がん登録をしっかりと行えるように、真剣に演習に取り組んでいました。