平成27年2月27日(金)、本学医学部臨床第2講義室で、日本大学医学部消化器外科の高山忠利教授を講師にお迎えし、「第33回腫瘍センター講演会」を開催しました。今回、講師にお招きした高山教授は、国立がん研究センター中央病院、東京大学医学部を経て、現在勤務されている日本大学医学部で長く肝腫瘍の臨床(手術療法)と臨床研究に携わり、世界に先駆けて独自の肝腫瘍摘出術や様々な肝癌患者の治療法を開発するなど、肝臓がんの外科的治療のスペシャリストです。
講演では、「肝癌のCUREを求めて」と題し、外科医でありながら肝癌患者の末梢血からLAK細胞を培養して術後患者に投与するといった免疫療法の開発や、現在行われている術後管理の臨床研究等、手術以外にも取り組んでいる様々な臨床研究に関する事例を、自身の経験を踏まえながら話されました。
また、最近、高山教授が医療監修されたNHKドラマ「はつ恋」の撮影現場などの話題を盛り込みながら、講演会は終始和やかな雰囲気で進みました。講演後は、医療関係者による意見交換が行われ、消化器外科の診療を行う医療者にとっても、貴重な機会となりました。