平成27年2月13日(金)、医学部附属病院地域医療支援センターが平成26年度愛媛県東予地区病院指導医講習会及び病院連携記念講演会を宇和島市で開催し、南予地区の病院、各市町の行政機関等から35人の参加がありました。地域医療支援センターでは、愛媛県の地域医療の充実?発展を目指して、県内各地区での若手医師の研修指導体制を整備し、地区内の医療問題や病院勤務環境について共通認識を高め、病院間の連携を深めていくために、県内各地区で「病院指導医講習会及び病院連携記念講演会」を開催しています。
今回、東予地区で実施した講習会では、高田清式地域医療支援センター長の開会挨拶に続き、HITO病院の石川賀代院長から、地域の救急医療を守る同病院の診療体制の概要や臨床研修の特徴等について、また、済生会今治病院の西崎統副院長から、同病院の特徴や臨床研修への取組み等についてのミニレクチャーがありました。その後、高田センター長と高橋敏明副センター長から、医学生の地域医療への関心度や卒業後の進路等について説明がありました。
その後、島根大学医学部地域医療教育学講座の熊倉俊一教授が「地域医療人育成における課題と展望」と題した記念講演を行いました。熊倉教授は、魅力あるキャリア支援プログラムで専門医の資格や学位が取得できることを明示することにより、若手医師が安心して地域に定着するよう取り組んでいる事例を紹介しました。 参加者は、熊倉教授の記念講演に熱心に聞き入り、講演後には、地域間や診療科間の医師の偏在解消の方策について活発な質疑が交わされ、地域医療の現状と諸課題、若手医師の指導育成方法等について考える良い機会をもつことができました。
本センターでは、今後も同講習会を定期的に開催し、県内各地区の医療機関の連携に資するとともに、地域医療を担う医師の養成を推進していきます。