平成27年4月13日(月)、附属高等学校の創立記念日に、全校生徒を対象とした記念講演会を実施しました。附属高校では、毎年4月の創立記念日に合わせて、全校生徒を対象とした記念講演会を実施しています。今年度は、平成9年に本校を卒業後、愛媛県立とべ動物園で16年間にわたり飼育係をされている宮越聡氏を講師としてお迎えし、「飼育係の仕事はおもしろい!」というテーマで講演会を実施しました。
始めに、壽卓三校長から式辞があり、彦田順也副校長から宮越氏のプロフィールや講演会の主旨について説明がありました。
続いて、宮越氏からとべ動物園や飼育係の仕事内容等の紹介がありました。宮越氏が印象に残っていることとして、育児放棄のため人工哺育で育てたクロザルの赤ちゃん「しじみちゃん」のお話がありました。しじみちゃんは元気に育ち、現在とべ動物園内で親子仲良く暮らしています。宮越氏は、現在に至るまでの様々な苦労、担当者である自分の判断1つで命を落としてしまうかもしれないという重圧や恐怖、そして何よりも元気に育っていく喜び?飼育係の仕事のおもしろさについて、可愛いしじみちゃんの写真を交えながら話されました。
また、宮越氏は、平成26年12月に「動物園のなにげない一日」を出版し、平成27年1月には第30回愛媛出版文化賞部門賞(第4部門)を受賞しています。現在もとべ動物園友の会編集部に所属し、年4回発行の機関誌「とべZOO」で連載を続けています。宮越氏は、「私は漫画家志望だったわけでも絵を描くことが得意だったわけでもありません。ただ、園内で起こるなにげない感動を誰かに伝えたくて、描き始めました。機関誌を続けていくうちに本を出版することになり、今では園内の様々な場所に絵を描いたり、ロゴマークを作ったり、絵の仕事もくるようになりました。人生、何がきっかけになるかわかりません。みなさんも様々なことに挑戦してください。」とメッセージを送りました。