平成27年5月12日(火)、東京大学で行われた第31回日本農業工学会シンポジウムにおいて、農学部の森本哲夫教授が、長年にわたる農業工学分野の学問技術の発展に貢献し、多大な功績をあげたことが評価され、「日本農業工学会フェロー」の称号を授与されました。
森本教授は、システム科学に基づく知能的方法論を活用し、複雑な栽培?貯蔵プロセスにおける環境―植物応答のモデル化及び最適制御を実現し、多くの成果を上げてきました。
モデル化法として、ニューラルネットワークの学習による方法を提案し、環境―植物応答の多入力?非線形システムのモデル化に有効であることを示しました。
最適制御法として、ニューラルネットワークを用いて環境変動に対する植物応答をモデル化し、モデルのシミュレーションから遺伝的アルゴリズムを用いて最適値(最適な環境操作パターン)を求める方法を開発することにより、植物の成長促進や貯蔵野菜の鮮度保持に有効であることを示しました。
本手法で得られた最適値は、植物に適度(最適)なストレスがかかるように環境をダイナミックに変化させるもので、最適なストレス負荷?解除が成長量や品質を顕著に向上させました。
これらの成果は、システム化?機械化された植物工場での作物の高品質化や大量生産の実現に大きく貢献すると考えられます。
お知らせ
2015.05.27
農学部の森本哲夫教授が「日本農業工学会フェロー」の称号を授与されました【5月12日(火)】
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