平成21年6月2日(火),地盤工学会で行われた第31回岩の力学連合会総会において,平成20年度岩の力学連合会賞(論文賞,技術賞,フロンティア賞)の授与式が開催され,理工学研究科(工学系)の安原英明准教授,木下尚樹助教らが,論文賞を受賞しました。
この賞は,過去1年間に,国内外で発行された学協会誌やシンポジウム等で公表された岩の力学関係の論文を対象とし,岩の力学もしくは岩盤工学の進歩に著しい貢献があった論文1件に授与されるものです。今回の受賞論文は,「温度?応力に依存する化学溶解?沈殿現象を考慮した珪質岩石の透水性経時評価」で,温度?水?応力?化学の連成作用が珪質岩石の透水特性に及ぼす影響について数値解析的に評価した研究です。放射性廃棄物地層処分施設において,天然バリアとなる岩盤の性能評価を実施する際の有益な情報に繋がると評価され,今回の受賞となりました。