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頭頸部がんについて学ぶ「愛媛県がん診療連携協議会がん登録研修会」を開催しました【6月19日(金)】

 平成27年6月19日(金)、医学部附属病院地域医療支援センターで、頭頸部がんについて学ぶ「愛媛県がん診療連携協議会がん登録研修会」を開催しました。
 愛媛県がん診療連携協議会がん登録専門部会では、院内がん登録精度の向上のため、がん登録実務者を対象とした研修会を実施しています。今回は、最もがん登録報告数が多く、難解な部位であると言われる「頭頸部がん」をテーマに、当院主催で開催しました。当日は、県内のがん診療連携拠点病院、愛媛県がん診療推進病院などから、がん登録に関わる医師(病理医/放射線科医/外科医)、事務職員等の実務者総勢41人が参加しました。
 研修会では、愛媛県がん診療連携協議会がん登録専門部会副会長である当院産婦人科の松元隆特任講師からあいさつがあり、続いて、耳鼻咽喉科?頭頸部外科の鵜久森徹准教授から、頭頸部がんの基礎から臨床に至る講義と、医師が何を基準に腫瘍のステージを決めているかについての講義が行われました。頭頸部がんを登録する機会が少ない施設では、経験していない実務者も多いため、県内で初めて、頭頸部がんの専門医から直接学べる貴重な機会となり、参加者全員が真剣な面持ちで聴講していました。

 「頭頸部がん」の部位は、口腔から鼻腔、咽頭、喉頭と多岐に渡るため、内容は盛りだくさんでしたが、鵜久森准教授のポイントを押さえた分かりやすい説明で、参加者からは「開催してもらって良かった」との感想がありました。次に、頭頸部がんのTNM分類について、当院のがん登録実務指導者である末光純子氏から、複雑なTNM分類の考え方を理解するために、部位別のイラストによる講義が行われました。最後に、この研修会で学んだことの復習として、事前配布していた練習問題の演習時間を設けました。全問を解説した後、考え方について討論を行ったところ、参加者の多くは事前の予習を行っており、活発な意見が出されるなど、皆でがん登録ルールの理解を深めることができました。