平成27年6月17日(水)、重信キャンパス地域医療支援センターで、松山大学薬学部4年生を対象に、フィジカル?アセスメント実習を実施しました。
チーム医療を重視する考え方に基づいて薬剤師の役割も変化しています。薬の作用や副作用についての説明だけではなく、服薬した際の患者さんの変化を自ら捉えることも、薬剤師の重要な使命となっています。
また、薬学部教育が6年制となり、薬学部教育の中に、触診や聴診も含めて患者さんに直接触れることで、患者さんの状態を把握して異常の早期発見を行うフィジカル?アセスメントと呼ばれる能力が求められるようになりました。
本学医学部と松山大学薬学部は、協定により、両大学が合同していくつかの授業を開講しています。この活動の一つとして、フィジカル?アセスメント実習を実施しており、今回で3回目となります。
この実習には、松山大学薬学部の教員、附属病院薬剤部や総合臨床研修センターの教職員、医学部附属総合医学教育センターの教員が参加して行われ、さらに医学科5年生がSA(Student assistants、授業をアシストする学生)として指導に加わりました。これは、チーム医療の考え方を学生のうちから実践させようという、本学医学部の教育理念に基づくものです。実習後には、薬学部の学生から「医学生から褒められて、すごく嬉しかった」という声も聞かれました。事後のアンケート調査では、「医学生も指導を通して自らの学びが深まった」との回答がありました。
今後も、両大学の連携を深めることにより、医療人のプロフェッショナリズム教育やチーム医療教育を充実させていきます。