平成27年7月17日(金)、本学医学部附属病院地域医療支援センターが平成27年度愛媛県中予地区病院指導医講習会及び病院連携記念講演会を開催し、中予地区の病院、各市町の行政機関等から約30人が参加しました。
地域医療支援センターでは、愛媛県の地域医療の充実?発展を目指して、県内各地区での若手医師の研修指導体制を整備しています。さらに、地区内の医療問題や病院勤務環境について共通認識を高めた病院間の連携を深めていくために、県内各地区で「病院指導医講習会及び病院連携記念講演会」を開催しています。
今回、中予地区で実施した講習会では、高田清式地域医療支援センター長の開会挨拶に続き、愛媛県立中央病院の道堯浩二郎消化器病センター長から、高度救急医療、高度専門医療を提供する基幹災害拠点病院として、同病院の特徴や臨床研修指導体制等について話がありました。また、松山市民病院の新谷哲司内科医長から、同病院の概要と臨床研修の現状等についてミニレクチャーがあり、続いて、地域医療支援センターの高橋敏明副センター長から、本会の趣旨、新専門医制度、県内の初期研修医数と修了後の進路等について説明がありました。
その後、東北大学大学院医学系研究科医学教育推進センターの石井誠一准教授が、「臨床実習の評価?全国80大学の調査結果と東北大学の現状の紹介?」と題した記念講演を行いました。講演では、臨床実習到達度の評価方法、OSCEの課題構成、臨床実習の教育目標、学生による実習の評価等について分かりやすい説明がありました。
参加者は、石井准教授の講演に熱心に聞き入り、講演後には、学生のコミュニケーション能力を向上させる指導方法について質疑が交わされるなど、医学生や若手医師の指導育成等について考える良い機会を持つことができました。
本センターでは、今後も同講習会を定期的に開催し、県内各地区の医療機関の連携に資するとともに、地域医療を担う医師の養成を推進していきます。