平成27年8月29日(土)、30日(日)、医学部附属病院地域医療支援センター3階で、当院が主催する卒後臨床研修指導医講習会を開催し、48人が受講?修了しました。
指導医講習会は、指導医(初期臨床研修医を教育?指導する上級医師)の資質の向上及び臨床研修を行う病院?施設における適切な指導体制の確保を目的として、厚生労働省による認定施設で開催されています。当院においては、卒後臨床研修が必修化された平成16年度以降毎年開催しており、今回で12回目の開催となります。
講習会では、「臨床研修プログラムの立案?作成」を主題に、研修目標の策定、具体的運営方法、研修医の評価について重点的に学びました。その他、臨床研修制度の理念と概要を学ぶ講義や、指導医の在り方、対応に困った研修医への対応等について考えるグループワークなど、2日間をかけて様々なプログラムを実施しました。当日は、院内外の30代の若手医師から60代のベテラン医師まで、総勢48人が受講し、幅広い年代と専門分野の医師らが、異なる立場から様々な意見を交換し、活発で深い議論が行われました。
2日間で16時間以上に及んだ今回の講習会は、受講者にとって非常に厳しい日程でしたが、指導医に求められる必要な能力について、理論だけでなく実際の方法を学べるものになりました。また、普段接点のない他施設?他専門分野の医師が集まる貴重な機会となり、受講者からは参加して良かったとの感想が多く述べられました。
当院では、これからも引き続き指導医講習会を開催し、愛媛県全体の臨床研修指導体制の向上及び若手医師育成に努めていきます。
◆参考
「医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令の施行について」(平成15年6月12日付け医政発第0612004号当職通知)では、指導医の要件として当講習会の受講が明記されています。さらに、新専門医制度(平成29年度施行)下の一部の科では、当講習会への受講が専門研修指導医の要件としても加味されており、初期臨床研修のみならず、その後の専門研修においても重要な役割を果たす講習会となっています。