世界のマラリア研究者が一同に会する本会議「Molecular Approaches to Malaria」は、4年に1度(オリンピック開催年)開催されており、今回の参加者は400人を越え、早朝から深夜に至るまで、一つの会場で熱い議論が交わされました。他国の参加者と共同研究に関する議論を数多く重ねるなど、今後のマラリア研究の発展に向けて、収穫の多い学会となりました。
会期中、石野准教授は「Rhoptry proteins have important roles during sporozoite invasion of mosquito salivary glands or mammalian hepatocytes」(マラリア原虫スポロゾイトのロプトリータンパク質が、蚊の唾液腺侵入あるいはほ乳類肝細胞侵入に重要な役割を担う)のタイトルで口頭発表を行い、最優秀賞にあたる「Best oral presentation prize」を受賞しました。発表は、マラリア原虫の感染の分子基盤に関する内容で行われ、逆遺伝学的なアプローチを用いて、標的細胞に応じた異なる侵入機構を示したことが評価され受賞に至りました。
今回の受賞を一つの糧とし、今後のマラリア研究のより一層の発展に向けて、共同研究等の推進?強化を図ることとしています。