ヘルスアカデミーは、関心の高いテーマや身近な疾患などを取り上げ、定期的に開催している市民公開講座です。今回は、生命の基本となる心臓?血管?肺の外科手術について、最新の技術や治療法を、本学の外科医が説明しました。
まず、医学部心臓血管?呼吸器外科学の泉谷裕則教授から開会の挨拶があり、続いて4人の講師による講演が行われました。
第一部では、同講座の佐野由文准教授が、肺がんの手術の方法や治療法及び手術支援ロボット「ダヴィンチ」手術について説明しました。続いて、本学基盤? 実践看護学の八杉巧教授が、動脈瘤と静脈瘤の違いや手術方法など写真やアニメーションを交えながら解説しました。その後、附属病院心臓血管?呼吸器外科の 打田俊司准教授が、先天性(子供)の心臓の成り立ちや、心臓移植の難しさなどを話しました。最後に、泉谷教授が、心臓で起こる様々な病気、心臓移植の現状 と厳しさ、移植を受けるために行う「補助人工心臓手術」など動画を交えながら詳しく説明しました。
第二部では、講演者4人が参加者からの質問?疑問に答えるQ&Aコーナーを設けました。「心疾患者の入浴について」「臓器提供に伴う年齢制限について」 「肺がんの治療で抗がん剤の使用について」など様々な質問があり、回答を熱心にメモする参加者の姿も見られ、関心の高さが伺えました。日本人の死因の上位 となる「心臓?血管?肺」がテーマということで、会場にはたくさんの参加者がありました。
本学は、今後も市民の皆様の関心の高いテーマを取り上げ、市民公開講座を開催していきます。