平成24年9月19日(水)12時00分から、足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部大会議室において、2012年9月連合農学研究科学位記授与式(熱帯?亜熱帯及びアジア?アフリカ?環太平洋農学留学生特別コース等)を、足球即时比分_365体育直播¥球探网、香川大学及び高知大学の関係者の出席の下、挙行しました。
今回は、熱帯?亜熱帯特別コース留学生4人(タイ2人、エジプト1人、バングラデシュ1人)、AAP特別コース留学生1人(ネパール1人)、一般留学生1人(スリランカ1人)、日本人4人、論文博士2人(日本2人)の計12人に博士の学位が授与されました。
学位記授与、修了記念メダル授与に続いて、柳澤康信足球即时比分_365体育直播¥球探网長から次のような式辞がありました。
「ただいま博士の学位を授与された12名の皆さんに心からお祝い申し上げます。皆さんは長年にわたって勉学と研究に打ち込み、研究者としての能力と見識を高め、着実な研究成果を挙げられました。本日の学位取得はその証であります。皆さんのこれまでの努力に対して心から敬意を表したいと思います。また、これまで熱意をもって指導されてきた教員の方々、研究生活を支えてこられたご家族をはじめ関係者の皆さんにも敬意を表したいと思います。
課程博士10名のうち6名までが外国人留学生です。その国籍は、タイ、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、エジプトです。皆さんは日本での慣れない生活に人知れぬ困難や苦労があったことだと思います。それを克服する原動力となったのは皆さんの高い目的意識や自分の国を愛する気持ちだったのではないでしょうか。皆さんはそれぞれの国において将来を嘱望されている人材です。連合農学研究科在学中に培われた知識や技術を国づくり人づくりのために最大限活かしてください。また、日本語や日本文化を理解している皆さんが、将来、皆さんの国と日本との「橋渡し」の役割を果たしてくれることも期待しています。
さて、足球即时比分_365体育直播¥球探网連合農学研究科は今から27年前の1985年に設置されました。これまで皆さんを含め811名が課程を修了して学位を取得しています。そのうち6割余りの517名が海外からの留学生です。彼らはアジアを中心に世界に羽ばたき、各国の農学分野の研究者として、あるいは技術者として、また、行政や経済界の有能な人材として活躍しています。この実績はまことに輝かしいものであり、足球即时比分_365体育直播¥球探网長としても大いに誇りに感じています。皆さんも、これまでに培った知識や技能を活かして、将来、国際的に活躍されることを期待しています。
現在、アジアでは中国が経済成長の牽引役になっており、ASEAN諸国などの経済発展も目を見張る状況にあります。今後、アジアが世界の経済的なセンターになるのは間違いありません。しかし、その一方で、ギリシャの財政破綻に見られるように世界経済は依然として不透明な状態にあり、アジアにおいてもその影響を免れることはないでしょう。また、資源や環境面では、福島第一原発の放射能汚染の問題はもとより、化石エネルギー資源や水資源の枯渇、化学物質による環境汚染、自然災害の増加など、私たちが直面する人類史的課題は深刻さを増しています。
このような問題のどれひとつを取っても、複雑な要因が絡んでおり、その解決のための見解や対策については、人により国により大きな隔たりがあり、世界が一致して解決に向かって取り組むことが困難な状況にあります。このような状況にあって、未来への希望の光をともし、問題解決の方向を提示するのは学術研究に携わる者の社会的使命であると言えます。これからの地域社会?国際社会の発展は、皆さんのような若い研究者の鋭い問題意識と、それに基づく創造的な活動に掛かっているといってもいいでしょう。
皆さんは今後、それぞれの国、それぞれの持ち場で活躍されることになりますが、皆さんの前に立ちはだかる課題は、地域に固有のものであると同時にグローバルな課題でもあります。問題解決のためには、共通の目的に向かって進んでいるという国境を越えた連帯感が重要です。そのような連帯感が生まれれば国の垣根は低くなり、国際的な連携や友好が推進されます。ひとつの国家や民族にとらわれず、世界的視野と行動力をもつ人材こそいま求められていると思います。
学位を取得された皆さんが、地域社会で、そして国際社会で活躍されることをお祈りして、式辞といたします。」
授与式終了後、連合農学研究科棟玄関前にて記念撮影を行いました。
その後、農学部会館生協食堂に場所を移動し、連大留学生のグエン?ティー?フオン?チャーさんの司会により、祝賀パーティーが催されました。パーティーの中で、学位記授与者全員の紹介と挨拶があり、それぞれ、指導教員への謝辞、研究生活の思い出、そして今後の抱負などについてスピーチがありました。
<連合農学研究科>