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米国PATHマラリア?ワクチン?イニシアチブ(The PATH Malaria Vaccine Initiative)からマラリア伝搬阻止ワクチン開発への研究助成が決定

 平成22年11月19日(金)、PATHマラリアワクチン?イニシアチブ(MVIと略)は、足球即时比分_365体育直播¥球探网無細胞生命科学工学研究センター(坪井敬文教授)に、1年間で188,500US$の研究助成をする決定をしました。

 MVIは、米国のNPO団体PATH (Program for Appropriate Technology in Health)において、ビル&メリンダ?ゲイツ財団の寄付を受けて1999年に始まったプログラムの名称で、「マラリア撲滅」を目指して国際的なマラリアワクチンの研究開発を強力に支援しています。特に2007年に「マラリア撲滅」が国際的目標として掲げられて以来、人から媒介蚊へのマラリア原虫の感染を防ぐマラリア伝搬阻止ワクチンの開発が、マラリアワクチン開発の重点課題の一つとされています。伝搬阻止ワクチンは、マラリア原虫(写真1)が吸血された際(写真2)、媒介蚊の中でマラリア原虫を殺す効果が期待されています。しかし、このワクチン候補となる原虫タンパク質も限られており、またそのタンパク質合成も困難なことからその研究開発は順調には進んでいませんでした。

 本研究は、足球即时比分_365体育直播¥球探网で開発されたマラリア原虫のタンパク質合成に優れているコムギ胚芽無細胞タンパク質合成技術を用いて、5種類の熱帯熱マラリア伝搬阻止ワクチン候補タンパク質を合成し、どの抗原が将来のワクチンにふさわしいかを評価することを目的としています。したがって、今後のマラリア伝搬阻止ワクチン研究開発の加速につながることが期待されています。

<プロテオサイエンスセンター>