平成22年3月17日、名古屋市で開催された日本農業気象学会2010年度全国大会で農学部大上博基教授が論文賞を受賞しました。
受賞論文「Evaluation of Ozone Uptake by the Rice Canopy with the Multi-layer Model」は、対流圏におけるオゾン濃度の上昇がコメの収量低下に及ぼす影響を予測することを目的とし、フィールドでの微気象?植物生理生態測定に基づいて、イネ群落によるオゾンの吸収過程を再現できる多層モデルを開発し、群落層別のオゾン吸収量を明らかにしました。
植物のオゾン?ドウス(曝露)反応に関する研究の中で、本受賞論文はフィールドにおけるイネを対象とした世界初の研究成果であり、今後の農業気象学の発展に大いに寄与すると期待され、今回の受賞となりました。