平成21年6月11日(木)、三重中学校(三重県松阪市)の修学旅行生31人が沿岸環境科学研究センターを訪問しました。
今回の訪問は、松山市が企画した、まつやま修学教育旅行「おいでんか『四国?松山』」の一環として行われました。この事業は、修学旅行を予定している学校に対し、松山市の職員が、松山市及びその周辺地域の施設や産業を活かした体験学習メニューを提案し、誘致することで、松山市の観光の活性化を図るものです。
午前8時過ぎに大学に到着した生徒たちは、スチューデント?キャンパス?ボランティアの学生の案内で、城北キャンパスの施設を見学した後、沿岸環境科学研究センターに移動し、岩田久人沿岸環境科学研究センター教授から、「環境汚染物質による野生生物への毒性影響」というテーマで講義を受けました。講義では、化学物質の生態系への影響評価などについて話があり、これに対し生徒から、「一旦汚染された環境は二度と元に戻らないのか。」などの質問が出されました。
講義終了後、生徒たちは、沿岸環境科学研究センターの学生の案内で研究室を見学し、化学物質を分析するための機器や分析方法などについて説明を受けました。
その後、生物環境試料バンクに移動し、防寒着を着て、世界各地から集めた試料を保管しているマイナス25度の冷凍試料保管室に入り、これまで体験したことのない寒さに驚いていました。
見学を終えた男子生徒の1人は、「化学物質による環境汚染が、子孫にまで影響するという話を聞いて、怖いと思った。」と話していました。
今回のように、中学生が大学の研究に触れる機会が増え、将来、本学に入学し、研究をしたいと思う生徒が現れることを期待します。