お知らせ

日本学術会議?足球即时比分_365体育直播¥球探网公開シンポジウム「愛媛から世界へ 農林水産学と社会貢献」を開催

平成21年7月18日(土)、足球即时比分_365体育直播¥球探网城北キャンパス?グリーンホールにおいて、足球即时比分_365体育直播¥球探网開学60周年記念事業の一環として、日本学術会議農学委員会?食料科学委員会との共同主催により、公開シンポジウムを開催しました。

 持続可能な社会の構築が求められる現代において、食料と環境に関する科学や科学技術には、ローカルなレベルからグローバルなレベルまで様々な局面で大きな貢献が期待されています。そこで、本シンポジウムでは、「愛媛から世界へ 農林水産学と社会貢献」と題して、「食料」?「資源」?「環境」?「地域」に関わる緊急課題を総合的、かつ、体系的に研究を行っている本学農学部の先端的な研究課題を3つ取り上げて議論し、これからの農林水産学の社会貢献のあり方を検討しました。

 会場となったグリーンホールは農林水産関係者や行政担当者、一般市民、本学学生や県内高校生など約270人の参加者で満席となりました。若林良和?本学南予水産研究センター副センター長の総合司会により進行し、最初に、主催者を代表して、柳澤康信学長と日本学術会議副会長の唐木英明?東京大学名誉教授から開会挨拶がありました。

 その後行った農学?林学?水産学の3つのセッションは、座長と講演を本学関係者が務め、講演の後の質疑応答では、冒頭に日本学術会議会員である先生方からコメントをいただき、その後にフロアーとの意見交換という形で進めました。各セッションの講演タイトル?講演者、座長、コメンテータは以下のとおりでした。

第1セッション:農学分野
座長:野並 浩(足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部教授)
演題:「太陽光利用型植物工場の知能化のためのSpeaking Plant Approach技術」
講演者:仁科 弘重(足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部教授)
コメンテータ:野口 伸(北海道大学大学院農学研究院教授)

第2セッション:林学分野
座長:橘 燦郎(足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部教授)
演題:「航空レーザー測距法による大面積森林資源計測」
講演者:末田 達彦(足球即时比分_365体育直播¥球探网農学部教授)
コメンテータ:飯塚 堯介(東京家政大学家政学部教授)

第3セッション:水産学分野
座長:山内 晧平(足球即时比分_365体育直播¥球探网南予水産研究センター長)
演題:「地方大学発の地域貢献の新しい形:足球即时比分_365体育直播¥球探网南予水産研究センターの取り組み」
講演者:三浦 猛(足球即时比分_365体育直播¥球探网南予水産研究センター教授)
コメンテータ:進士 五十八(東京農業大学地域環境科学部教授)

 各セッションにおいて、3人の講演者は、これまでの研究実績についてポイントを押さえてわかりやすく説明し、これからの社会貢献に向けた抱負を熱く語りました。そして、質疑応答においてコメンテータの先生方は、3つの講演に関して学術的に高く評価されるとともに、今後、多面的な社会貢献が可能であることを強調されました。また、フロアーの生徒や学生さんに農林水産学の魅力を力説されるコメンテータの先生もおられました。
 その後、若い参加者を中心に質疑応答が活発に行われ、植物工場や田畑、森林、海洋、さらに、地域というフィールドでサイエンスを学ぶことの重要性、科学や科学技術が多方面で社会に対して貢献できることなど、熱気のある議論がなされました。
 それから、日本学術会議会員の真木太一?筑波大学北アフリカ研究センター客員教授が「シンポジウムを振り返って」と題して、シンポジウム全体を総括され、学術的にも、社会貢献の面においても、極めて有意義であったと評価されました。
 所定の時間を30分以上も超過して積極的な議論が行われ、最後に、林和男?本学農学部長から閉会挨拶があり、今回のシンポジウムは盛会の中、終了しました。