お知らせ

理工学研究科博士前期課程2回生の石川千智さんが非破壊検査協会新進賞を受賞

平成21年1月29日(木)から30日(金)に東京工業大学で開催された第16回超音波による非破壊評価シンポジウムにおいて,理工学研究科博士前期課程生産環境工学専攻2回生の石川千智さんが日本非破壊検査協会新進賞を受賞しました。

本賞は協会主催の大会において講演発表した若手研究者の中から、年に数名の優秀な研究発表者を選び、贈呈されるものです。今回、受賞の石川さんの発表題名は「異方性材料を伝搬する超音波のシミュレーションツール」であり、同研究科の中畑和之准教授との共著論文です。この研究は、音響異方性?非均質性を有する構造部材に対して、超音波による非破壊検査を行う際に検査技術者に必要となる種々のシミュレーションツールを提案したものです。このツールの特徴は、PCでの高速計算が可能であること、一般技術者が簡単に利用できるようにGUIを構築したこと、Webサイト等を通じてどの技術者でもフリーに使えるように工夫したことです。異方性非均質材料を伝搬する超音波の挙動は複雑ですが、石川さんはこの特徴を分かりやすく発表し、かつ本発表で示したツールが今後の非破壊検査に大いに貢献するとの評価を受けたことにより本受賞のはこびとなりました。