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理学部講演会「ティーチング?ポートフォリオ入門」を開催しました【12月19日(木)】

平成25年12月19日(木)、総合研究棟Ⅰ理学部会議室で、理学部講演会「ティーチング?ポートフォリオ入門」を開催しました。

 国内の大学教員を、教育のみ、あるいは、研究のみで評価することは現状では困難であると考えられています。一方で、教員自らの強みを業務の中で一貫性をもってどのように活かせているか、ということも問われはじめています。これらを大学で実施するための試みの一つとして、「ティーチング?ポートフォリオ(TP)」の導入が考えられています。本学では、事務系職員を対象として、すでに平成25年度よりスタッフ?ポートフォリオが導入されています。教員についても年度計画において、教員の個人評価のためにTPの利用を検討することが求められており、理学部では、教員個人評価実施委員会で、TPを利用するかどうかの検討を始めることになりました。
 これに基づき、理学部では、教育?学生支援機構の秦敬治教授を講師として、「ティーチング?ポートフォリオ入門」と題する講演会を開催し、26人の教員が参加しました。前半は、TPとは何か、何のために実施するのか、どのように実施するのか、といったテーマを中心とした内容で構成され、スライド及び配付資料に沿って行われました。後半では、TPを実際に体験するため、配布された資料に基づいてワークショップが行われました。
 今回の講演では、特にTPの考え方、「アカデミック?ポートフォリオ(AP)」への発展といった内容に関して、分かりやすい説明が行われました。また、ワークショップでは、出席した教員がペアを組み、付箋紙を使用して、お互いがメンターの役割を果たしながらポートフォリオの作成方法を学びました。普段、無意識のうちに行っている研究活動と教育活動との関連性に気づくことができ、とても有意義な機会となりました。自分で意識していない教育理念を引き出すには、メンターの役割が大変重要であることを実践で学ぶことができたことは大きな収穫だと思います。
 今後は、教育?研究?社会貢献?学内運営の4つの面を一貫してまとめたAPへの発展も視野に入れ、TPの利用を検討したいと考えています。<理学部>