平成17年3月23日(水)、ベンチャー?ビジネス?ラボラトリーに簡易精製機能付卓上型全自動タンパク質合成装置『Protemist DT』が導入されました。
無細胞生命科学工学研究センター長の遠藤弥重太教授が開発した無細胞タンパク質合成技術は、コムギ胚芽を利用し試験管の中で自由自在にタンパク質を合成できるバイオテクノロジーシステムです。この過程を全自動で行う合成装置は、平成15年9月に全学横断的組織の愛媛プロテオ科学アカデミー(AProS)等に設置されていましたが、今回導入された『Protemist DT』は、目的とするタンパク質を自動的に精製する機能がついていることが大きな特徴です。従来は、合成の過程で目的とは別のタンパク質等が混ざり、精製に非常に大きな労力が必要でしたが、精製機能がついたことにより極めて容易に目的のタンパク質を取り出せるようになりました。また、一度に大量の合成ができるところから、タンパク質の機能解析、応用研究などに大きな進展が期待できます。 無細胞生命科学工学研究センター