平成21年1月16日(金)、工学部機械工学科2回生95人が大王製紙株式会社の工場見学を行いました。
工学部機械工学科では、専門科目の履修意欲増進のため、毎年、様々な企業の方々のご協力を得て工場現場の見学をさせていただいており、今回は、四国中央市の大王製紙株式会社の工場見学をさせていただきました。
大王製紙に到着するとまず、技術開発本部において、田中徹臨海工場長から、会社の概要や製紙課程などについての説明があり、続いて、工場を案内していただく社員の方々の紹介がありました。
工場見学は、本学卒業生6人を含む12人の社員の方々に案内していただき、3つのグループに分かれて行いました。工場の敷地内をバスで移動しながら様々な施設の説明があった後、古紙からパルプを製造する過程と、世界最大級の抄紙機である「N10マシン」を見学しました。N10マシンは全長約300メートルという巨大な設備で、脱水、乾燥、表面の加工など、製紙の一連の行程を行います。学生たちは、説明を受けながら紙が製造されていく過程を見学し、出来上がった紙を手に取り興奮気味の様子でした。N10マシン製造は機械のメーカーが行っているそうですが、そのレイアウトの設計やメンテナンスなどを社員が行っているとのことです。
工場見学の後は、再び技術開発本部に戻り、本学を卒業した社員の方々を囲んだ座談会の場を設けていただきました。約 10人ごとのグループに分かれて行った座談会で、学生たちは、工場内にある発電所での機械系の社員の役割や、製紙課程においてロスを少なくするために機械を扱う上で重要なことなどについて質問し、自分たちが大学で学んでいることが、就職後にどのように役立てられるのかを探っていました。その他、同社での残業はどのくらいか、就職後は希望の部署に行けるのか、など、今後の就職活動も見据えた具体的な質問も上がっていました。
学生からは、「今後もこのような見学の機会をたくさん設けてほしい」との声があり、また、引率した豊田洋通理工学研究科准教授は、「今回、座談会の場を設けていただき、先輩の生の声を聞かせていただいたのが特に良かった」と感想を述べていました。
今回の工場見学での貴重な体験をきっかけに、学生たちが今後の専門科目の履修意欲を更に高め、将来の夢に一歩ずつ近づいていってくれることを願います。