?平成19年1月9日(火)教育学部大講義室において、教育学部学生シンポジウム「大学生教育再生会議?いじめ問題への私たちの提言?」を開催しました。
教育学部では、学生が教育現場での経験をもとに考え、自らの課題を発見したり、知識や技能を深化拡充することにより、教師としての資質能力を向上させることを目的として「教育実践特講」の講義を開講しています。この講義では、内容の一部を学生が企画し、それに対して学校現場、関係機関、大学からコメンテーターを招き、指導助言を行います。今年度は、「いじめ」が社会問題として報道されましたが、教師を目指す学生たちも強い関心を持ち、「大学生教育再生会議?いじめ問題への私たちの提言?」をテーマに選び、シンポジウムを企画?実施しました。
? はじめに、白松賢教育学部助教授の挨拶があり、引き続き学生代表者4人によるプレゼンテーションがありました。釘本紗衣さんの班では、いじめは起きるものと捉え、その予防?対策について発表しました。工藤奏生さんの班からは、いじめは無くならないものであると捉え、減らすには教員の質を上げる必要があることを、いろいろな参考資料を基に発表しました。武中晴紀さんの班は、文部科学省が定めるいじめの定義に囚われることなく、担任がいじめに対する考えを持つことにより、いち早くいじめを認知?発見することと発表しました。世良沙織さんの班では、いじめが起こる原因は、学校よりも家庭にあると捉え、いじめを無くするには地域へ介入する、地域と連携することが必要であると発表しました。
? 続いて、パネラーには4人の発表者、コメンテーターには、学級経営の立場から松山市久米小学校小笠原陽二先生、刑法に関わるいじめ(恐喝?暴行等)の立場から愛媛県警察本部少年課塩見芳史少年企画課補佐、いじめ問題の専門家の立場から富山大学人間発達科学部久保田真功先生をお招きし、パネルディスカッションを行いました。学生からは、いじめ対策の具体的な提案を聞きたい、何故いじめが起きるのかなどの質問があり、熱い議論を交わしました。
? 最後に、各コメンテーターから指導?助言をいただき終了しましたが、予定した時間を大きく超え、学生たちの教師に対する熱い思いが感じられるシンポジウムでした。
広報室