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教育学部「理科観察実験体験プログラム」受講生が教育学部附属小学校の土曜学習で物理学基礎実験を実施しました【9月26日(土)】

 平成27年9月26日(土)、教育学部理科教育講座「理科観察実験体験プログラム」の受講生が、教育学部附属小学校の土曜学習で物理学基礎実験を実施し、5、6年生11人が実験を通して理科の楽しさを体験しました。
 教育学部では、理科を指導することのできる優れた小学校教員の養成のために、単位の設定されていない準正規科目として「理科観察実験体験プログラム」を平成23年度から開講しています。このプログラムでは、学生は教師役と生徒役に分かれ、教師役の学生は実験内容の精査から実施までを行い、授業を実施します。生徒役の学生は授業を通して、理科のおもしろさを伝えるための工夫について学びます。翌年度に教師役として参加することで、学生は児童と教師、両方の視点で授業を見ることができるようになることを目指しています。
 当日は、このプログラムで指導力を向上させた教育学研究科2年の和田敬行さんが中心となり、吉金みのりさん(教育学部4年)が実施に参加しました。附属小学校の5、6年生11人を対象に、現行指導要領における理科の到達目標である「物質の粒子性」を伝える授業を実施しました。
 まず、水を入れたビーカーに糸でつるしたクギを入れたとき、ビーカーの質量がどうなるかを予想し実験しました。クギを入れることにより、物質が「増える」ことから、物質を粒子として捉えるイメージについて考えました。その後、ビンに入っている空気を抜いたら質量はどうなるかについて、空気を粒子であるとイメージして考えました。 
 最後に、パラシュートがゆっくり落ちるという現象を観察して、「パラシュートがゆっくり落ちる」原因について考えました。空気を粒子として考えると、パラシュートが開くことで空気の粒子とぶつかる範囲が広くなり、「空気の粒子に支えられて」パラシュートはゆっくりと落ちます。このように物質を粒子として捉えることで、目に見えない現象についてイメージすることができるようになりました。
 児童たちは一生懸命実験に取り組み、物質の粒子性について理解を深めました。今後も学生主体の活動として、新たな内容について実施を行っていく予定です。
 本プログラムは愛媛新聞9月29日朝刊「院生が児童に授業」で報道されました。