ポイント
- 先端質量分析機器を駆使して、野生鳥類の肝臓に蓄積する有害化学物質のノンターゲット分析と網羅的プロファイリングを実施した。
- 未同定物質を含む多様な有機ハロゲン化合物の種特異的な蓄積パターンを解明した。
概要
野生鳥類の肝臓に蓄積する有害化学物質のスクリーニング分析を実施した結果、残留性有機汚染物質(POPs)に指定されている特定の有機ハロゲン化合物に加え、それらの不純物や環境変化体と考えられる物質群が猛禽類に生物濃縮していたことが本研究で明らかとなりました。
陸域食物網の頂点捕食者である猛禽類の肝臓からC15骨格を有するCHL類縁物質、DDT代謝物(DDE)の同族体、そしてPCTsが検出され、これら非監視対象物質の高い生物濃縮性が示された。
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