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大学院理工学研究科博士前期課程2年の長山直樹さんが2015年日本化学会中国四国支部大会で優秀ポスター賞を受賞しました【11月30日(月)】
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賞状

 平成27年11月14日(土)?15日(日)に岡山大学津島キャンパスで開催された2015年日本化学会中国四国支部大会で、理工学研究科博士前期課程2年の長山直樹さんが「優秀ポスター賞」を受賞しました。
 長山さんは「高い光伝導を示すNMQ[Ni(dmit)2]の伝導機構に関する研究」という表題でポスター発表を行い、選考委員会でその発表が極めて優秀だと認められ、賞状が授与されました。
 長山さんは、固体物理化学研究室(内藤俊雄教授)に所属しており、オリジナル物質であるNMQ[Ni(dmit)2]を研究しています。これは、弱い感光性を持ったNMQと称される有機分子と酸化還元反応を起こしやすく、固体中でしばしば電気伝導性を発現するNi(dmit)2という錯体分子を組み合わせて作った物質です。そのままでは電気を流しませんが、特定の波長の紫外線を当てた場合だけ、数十倍から数百倍(温度によって異なる)も電気伝導度が向上します。光センサーなどへの応用が期待される物質です。
 今回の発表では、普遍的で一般的な仮定から出発し、この物質が紫外線照射下で示す電気特性を基にモデルを立て、その挙動(実測データ)と比べたところ、モデルから導かれる数式と正確に一致することが分かりました。この成果は、論文「分子結晶における光伝導の活性化エネルギー」として、公開されました。

「分子結晶における光伝導の活性化エネルギー」についてはこちら