平成27年11月30日(月)、学生プロジェクト研究の一つである「藍染め伝統文化の次代への継承」事業で、道後聖母幼稚園年長組42人が「絞り染め」「抜き染め」体験に参加しました。
本学は、「自己表現能力を高める教育を実施し、自ら考え実践する能力」(中期目標)を持つ人材の育成を教育目標に掲げ、こうした能力を身につけるための教育プログラムとして、「学生プロジェクト研究」を行っています。学生プロジェクト研究とは、学生が日頃「自主的に調査?研究したい」と考えているプロジェクトを、大学から経費の支援を受けながら、授業以外の場で「自ら考え実践する能力」を身につけていく事業です。
当日は、教育学研究科2年の和田敬行さんが中心となり、4回生の東茉緒さん、杉本茉莉さん、長田鮎樹さん、3回生の牛島美月さん、宇都宮那月さん、塩崎加奈さん、新田紗瑛さん、濵田由鶴さん、山本ひかりさん、2回生の重川嘉希さん、竹内万記さん、富田享さん、安居貴己さん、安原周平さんの15人が実施に参加しました。
絞り染めでは、木綿ハンカチの生地の一部を輪ゴムを使って思い思いに縛り、染液につけて藍染をしました。子どもたちは、布を染液から取り出すと緑色から藍色に変化する様子を興味深く観察し、輪ゴムで縛ったあとがきれいに残って白い模様を出す様子に驚きの声を上げました。
また、抜き染めでは、予め藍染めしておいた木綿ハンカチに、人気キャラクターのステンシル版画をのせ、漂白剤を使って藍の色を抜く方法で型を写し取りました。誰でも簡単に複雑な柄をきれいに写し取ることができること、安全かつ短時間で行えること、子どもたちが好きな人気キャラクターのステンシル版画を用意していることから、子どもたちに大人気の手法です。
子どもたちは好きなキャラクターを選んだり、大人になってからも使えるようなお洒落な柄を選んだりして、活動を楽しみました。こうして伝統文化に気軽に触れて、楽しい思い出をつくることで、次代への伝統の継承につながっていくことが期待されます。誰もが手軽に楽しく、伝統について考えることができるよう、学生たちは子どもたちと楽しみながら過去と未来を繋ぐ活動に従事しています。
本プログラムは、愛媛朝日テレビ、NHK、テレビ愛媛(五十音順)、愛媛新聞12月1日朝刊「藍抜き染め 園児笑顔」で報道されました。