平成27年11月22日(日)?25日(水)、韓国?ソウルのCOEXで開催された第6回フードファクター国際会議(The 6th International Conference on Food Factors:ICoFF 2015)で、教育学部家政教育講座の岡本威明准教授が「Poster Award」を受賞しました。
フードファクター国際会議は、生活習慣病のリスクを減らす食品因子の専門家が集まる国際会議です。平成7年以来、4年に1度開催されており、今回は42カ国、1837人の参加がありました。 岡本准教授が発表したのは、「Effects of vitamin E on osteoblast-like MC3T3-E1 cells(骨芽細胞様細胞株MC3T3-E1に及ぼすビタミンEの影響)」で、大学院理工学研究科の小林千悟教授ならびに岡野聡工学部技術専門職員との共同研究です。本研究では、ビタミンEの主成分であるα-トコフェロールが、生理的濃度下でマウス骨芽細胞の増殖を特異的に抑制しつつ、骨芽細胞からの破骨細胞活性化因子の生産性を促進することで破骨細胞の活性化を誘導し、骨粗鬆症の発症を誘起することを示唆しています。
これらの研究成果が、高齢社会における骨粗鬆症対策ならびに骨に関する病態の治療に対して新たな知見を与え得るものと期待され、今回の受賞に至りました。